– 児童虐待とは –

児童虐待は社会全体で取り組むべき問題です。
SOSを発信しているのは、子どもだけではなく、保護者も・・・と考えましょう。*こんなサイン・・・気づいたことないですか?
子どもでは、
◇いつも子どもの泣き叫ぶ声が聞こえる
◇不自然な傷やアザがある
◇十分な食事が摂れてない
◇体や衣類がいつもよごれている
◇落ち着きがなく乱暴である
◇表情が乏しく、元気がない
保護者では、
◇子育てについて拒否的・無関心である
◇強い不安・悩みを抱えている
◇子どものけがについて不自然な説明をする
◇小さい子どもを家においたまま外出する
◇地域などと交流が少なく孤立している

児童虐待の分類

身体的虐待 殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、家の外にしめ出す 等
性的虐待 子どもへの性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフィティの被写体にする 等
ネグレクト 乳幼児を家において外出する、食事を与えない、ひどく不潔なままにする、
車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れていかない、他の人が子どもに暴力を振るうことなどを放置する 等
心理的虐待 暴言、恐怖を与える言葉を言う、無視する、きょうだい間で差別的な扱いをする、子どもの前で家族に対して暴力を振るう(DV)等

– 児童虐待の実態 –

平成29年度における児童虐待件数

総数 133,778件
(内訳)心理的虐待 72,197件
身体的虐待 33,223件
ネグレクト 26,818件
性的虐待   1,540件

平成28年度 全国における虐待による死亡人数(心中以外)

子どもの数 49人
うち 0才児・・・32人(全体の65.3%)
うち 0ヶ月・・・16人(0才児の半数)
虐待をした人で一番多いのは、実母で30人(全体の61%)

この数字から見えてくるものは・・・

・子育ての未熟さ
・保護者の未熟さ
・子育ての大変さ
・保護者の追い詰められた状態
虐待は特別な状況で起こるのではなく、どの家庭でも起こりうること!

– 児童虐待予防の大切さ –

児童虐待は個人の問題ではありません。
早急に社会の重大な問題として取り組む必要があります。

私たちがすぐにでもできること・・・
温かいまなざし、ちょっとした声掛けや行動

認定NPO法人カンガルーの会は児童虐待問題について、”予防”が大切と考えています。
その手段として、支援者研修を企画・運営し、親子を支える支援者のスキルアップと子育てを社会全体で考えるという意識の裾野を広げる活動をしています。